”十二鬼月”の中で最上位から六番目の”上弦の陸”に位置する鬼。実兄である”妓夫太郎”(ぎゅうたろう)と合わせて”二人で一体の上弦”であり、普段は体内に兄を収納している。
吉原の遊郭で”蕨姫”(わらびひめ)という芸名の花魁(おいらん)として振る舞う傍ら、身体から放出した”帯”を分身体(後述)として遠隔操作し、秘密裏に人間を(食料として)捕らえていた。
堕姫の正体を突き止めた炭治郎と交戦した際、応援に駆け付けた”音柱”宇髄 天元(うずい てんげん)の手によって頸を落とされた為、妓夫太郎を身体から分離した。
目次
血鬼術・技
分身体
身体から”帯”を放出し、分身体として遠隔操作する事ができる。また、分身体の中に捕らえた人間を幽閉しておく事もでき、吉原の土地の地下に掘られた空洞の中に、さながら食料貯蔵庫として大勢の人間を捕らえていた。八重帯斬り(やえおびぎり)
普段は”分身体”として遠隔操作している”帯”を全て体内に戻す事により、最大で八本の刃状の帯を同時に放出して攻撃する。身体を球状に包んで防御に用いる事も出来る万能な技。性格・体質
・妓夫太郎と合わせて「二人で一体」なので、どちらか片方の頸を落としただけでは死ぬ事はない。
・非常に傲慢であり、人間のフリをしている時であっても常に周囲の者に高圧的な態度で接している。
最期
兄の妓夫太郎が、粗野な発言とは裏腹に攻防の判断に於いては俊敏的確であるのに対し、堕姫は終始、敵を過小評価して不用意な言動に及ぶ事が多く見受けられた。その結果、宇髄に二回、伊之助に一回、頸を斬られており、その度に妓夫太郎に助けられていた。そして、妓夫太郎が炭治郎達を全滅寸前まで追い込んだ事で完全に油断していたところを、善逸と伊之助に挟み撃ちにされ、四度目は兄と同時に頸を落とされた。
生い立ち
人間時代の堕姫の本名は”梅”であり、兄の妓夫太郎と共に非常に貧しい環境に生まれ育ちはしたが、生来の顔立ちの美しさを買われて早くから吉原の遊郭で働いていた。
そんな或る日、客である侍の眼を簪(かんざし)で突いて失明させてしまい、その報復として生きたまま焼かれてしまう。辛うじて息はあったものの為す術もなく、妓夫太郎に抱えられて街を彷徨っていたところを上弦の鬼である”童磨”(どうま)に呼び止められ、兄と共に鬼となった。
台詞
声優:沢城 みゆき
「誰に向かって口を利いてんだ お前は」
「不細工は頑張っても不細工なのよ」
「お兄ちゃん 何とかして お兄ちゃん」
公式人気投票
投票総数 | 得票数 | 順位 | |
第一回 | 未登場 | 無し | 無し |
第二回 | 一三〇,三一六票 | 百八十票 | 第四十位 |
初登場
第九巻
【分身体】
第七十二話「お嫁さんを探せ」遊女に変装して潜入捜査をしていた、宇髄の部下である「まきを」を帯状の身体で拘束し、部屋に拘禁していた。
【本体】
第七十三話「追跡」宇髄の部下である雛鶴を探す為に「京極屋」に潜入していた善逸が、下働きの女の子の泣き声が聴こえた為に「蕨姫」の部屋に入ったところ、突如として背後に現れた。この際、体内音が「人間の音」ではなく「鬼の音」である事を善逸に看破された。