獪岳(かいがく)

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鬼側十二鬼月上弦

新・上弦の陸 雷の呼吸 獪岳(かいがく)

 元・鬼殺隊士であり我妻 善逸あがつま ぜんいつ)とは師を同じくする兄弟子であったが、任務中に”上弦の壱”である黒死牟こくしぼう)に遭遇してしまい、投降を余儀なくされた結果として”鬼化”の血を受け入れる。

 元々、”雷の呼吸”の使い手であった上に、血鬼術の効果で更に強化された技によって、短期間の内に妓夫太郎ぎゅうたろう)の後釜として”上弦の陸”に抜擢された。

目次


 鬼化してからの獪岳は黒死牟と同様、日輪刀ではなく自らの骨肉から造成した刀を使用しており、これが後述する血鬼術の作用を発生させている。

 とはいえ、善逸への対抗心が依然として根強く残っている為か、善逸の日輪刀とは真逆に支子色くちなしいろ)の刀身に黒い雷状の紋様が走る外観となっている。鍔の形状は同じく木瓜形。

雷の呼吸と習得している型

 雷の呼吸は、基本となる五つの呼吸(炎、水、雷、岩、風)の内の一つである。敵に息をつく間も与えない程の、高速にして連続的な攻撃が特徴となっている。

弐ノ型…稲魂(いなだま)

 正面の敵に対して、一息で真向、袈裟、左袈裟、横一文字、左一文字の五連撃を叩き込む高速技。

参ノ型…聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)

 敵の周囲を円を描くように走り回りながら、息つく間もなく乱撃を繰り返す波状攻撃。

肆ノ型…遠雷(えんらい)

 壱ノ型である”霹靂一閃”(へきれきいっせん)と同様に、正面の敵に向けて突進しながらの片手横一文字であるが、霹靂一閃が納刀状態から前傾姿勢で抜き始めるのに対して、遠雷は文字通り、より遠い間合いから抜刀状態で突進を開始する。

 威力自体は壱ノ型に比べて劣るものの、攻撃が空振りした際に次の技に移ったり、敵の反撃を察知して途中から回避動作に転ずるのが容易な技である。

伍ノ型…熱界雷(ねつかいらい)

 敵の身体を空中へと放り上げる程の勢いで放つ左逆袈裟斬り。

陸ノ型…電轟雷轟(でんごうらいごう)

 弐ノ型と参ノ型を複合したかの様な技であり、跳躍しながらの攻撃も含めて五~六回の乱撃を連続して繰り出す高速技。

血鬼術・技

※切創拡大(せっそうかくだい)

 ”異能の鬼”のような特殊、特別な能力(分身や空間操作など)を発生する類いの血鬼術は用いないが、自らの骨肉から造成した刀を用いた攻撃で敵に傷を負わせると、その傷が罅割れのように拡がり徐々に重傷化させる事ができる。

※実際には名称が明かされていないので、管理人による仮称とした。

性格・体質


・強さに対する飽くなき探求心と、死に対する恐怖心とが同居しており、その事が「敗けて死ぬぐらいであれば、敵に命乞いをしてでも生き延びる」という生存戦略を採らせるに至る。

善逸との確執と最期

善逸vs.獪岳
 雷の呼吸を壱ノ型しか習得できなかった善逸とは真逆に、壱ノ型だけ修得できなかった獪岳は、自分達の”育手”である桑島 慈悟郎くわじま じごろう)から善逸と共同で雷の呼吸を継承するように指示されていた。その事を快く思っていなかった獪岳は、善逸に対する憎しみを募らせる。

 しかし、満を持して迎えた筈の”無限城”での対決に於いて、予想を遥かに超える成長を見せた善逸を押し切る事ができず、最期は善逸が独自に編み出した”漆ノ型”である”火雷神”(ほのいかづちのかみ)によって頸を落とされ死亡した

生い立ち


 元は、鬼殺隊に入隊する以前の悲鳴嶼 行冥ひめじま ぎょうめい)が住職を務める寺で、他の身寄りのない子供達と共同生活を営んでいた孤児であったが、皆の生活資金を盗んだ事が発覚して非難され、夜半に寺を飛び出した際に鬼に遭遇してしまう。

 命乞いの交渉の結果、獪岳は悲鳴嶼や他の子供たちが眠る寺の場所を鬼に教え、自らは生き延びる事を選択する。その後、元”鳴柱”(なりばしら)であった桑島の許へ身を寄せる事となるが、鬼の襲撃を生き延び、程なくして”岩柱”となった悲鳴嶼が、獪岳の鬼殺隊への入隊を知っていたのか否かは定かではない。

台詞

声優:細谷 佳正


「俺を正しく評価し 認める者は”善”!!」
低く評価し 認めない者が”悪”だ!!
「死んで当然なんだよオオ!!爺もテメェもォオ!!」

公式人気投票

投票総数得票数順位
第一回未登場(後述)無し無し
第二回一三〇,三一六票八百六十五票第二十一位

初登場


【第四巻】第三十四話「強靭な刃」


 那田蜘蛛山(なたぐもやま)にて、蜘蛛鬼と交戦中の善逸が辛かった過去の修業時代を回想する中で、食べかけの桃を善逸の顔に投げつけた上で激しく叱責する獪岳の姿が、非常に印象強く思い出されている。

※ただし、この時点では名前は明らかになっておらず、第一回公式人気投票の候補者には挙がっていない。

ファンアート


獪岳(かいがく)のイラスト①
『相変わらず貧相な風体をしてやがる』