宇髄 天元(うずい てんげん)

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鬼殺隊士人間側

音柱 宇髄天元(うずい てんげん)

 鬼殺隊士の最高位である”柱”の内の一人であり、”音の呼吸”を駆使する事から”音柱”と呼称される。鬼殺隊士の中でも極めて異色な”元・忍者”の経歴を持ち、当時からの部下である三人の「くのいち」(女性忍者)を従えている。規格外に幅の広い日輪刀二本を鎖で繋いで操る、これまた異色の二刀流使いでもある。

個人情報

誕生日十月三十一日
年齢二十三歳
身長百九十八糎
体重九十五瓩
出身地不明(後述
好物ふぐ刺し
趣味温泉巡り

目次

日輪刀


 布で包んだ状態で宇髄が背負っている二本の日輪刀は、刀身の幅が人の頸の太さほどもあり、刀と言うよりは”巨大な出刃包丁”とでも呼ぶべき異様な形状をしている。更に、その二本の刀の柄尻を鎖で繋いでおり、一本の刀を諸手(両手)で操る通常の剣術とは、まるで扱いが異なる。

 刃の色は部分的に紅鬱金べにうこん)の線が走り、鍔の形状は木瓜形である。

音の呼吸と型の一覧

 音の呼吸は”雷の呼吸”から派生したとされているが、宇髄本人が独自に研究・派生させたのか、それとも他に”育手”が存在したのかは明らかにされていない。

壱ノ型…轟(とどろき)

 二刀による真向斬りであるが、刃が触れた瞬間に火薬が炸裂したかの如き轟音と衝撃を発生する。それが呼吸の効果に因るものなのか、はたまた実際に火薬を仕込んでいるのか、その仕組みは明かされていない。

肆ノ型…響斬無間(きょうざんむけん)

 壱の型同様、爆音と煙を伴う為に周囲からの動作の観察は困難であるが、柄尻を鎖で繋いだ二本の日輪刀をヌンチャクのように振り回す事によって太刀筋を読まれにくくすると共に、遠心力による威力増加を狙った実戦主義的な技である。

伍ノ型…鳴弦奏々(めいげんそうそう)

 動作自体は̪肆ノ型と同じだが、敵に向かって突進しながら行う為に威力は更に増加する。また、「振り回す」という動作は通常の「振り抜く」動作と違って攻撃を止める事なく何度でも連撃する事が可能であり、敵の注意を他所に向けたくない場合に最適な技でもある。

性格・体質


・極めて豪快、活舌であり、”炎柱”である煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)と似ているようで、また少し違った影響力と説得力を持つ。

・忍(しのび)時代の訓練の賜物として、毒物に対して一定の耐性を持つ。

須磨(すま)、雛鶴(ひなつる)、まきを

 宇髄自身は””と公言している、実質的な直属の部下である三人の女性忍者。もちろん、我が国に於いて重婚は違法となるので、実際に婚姻関係にあるわけではなく、いわゆる「内縁の妻」であると思われる。

 ”花街”(吉原の遊郭)に巣食っていると思われる鬼の情報を収集する為に、花魁(おいらん)に変装して潜入調査に従事していたが、定期連絡が途絶えて消息不明となっていた。

生い立ち


 時代が江戸から明治へと移り変わり、その存在が必用とされなくなった”忍者”の末裔として九人兄弟の長男に生まれる。一族が衰退していく焦りから、宇髄の父親は子供たちに苛烈極まる訓練を課し、その結果として三人の弟が命を落とす事となる。

 その後、父親は残った六人に覆面を被らせて互いが誰であるか判らないようにした上で、いわゆる「蟲毒」のように生き残り合戦をさせ、最後に残った一人を跡継ぎにする算段であった。しかし、宇髄は二人の弟を殺してしまった時点で父親の計略に気付き、須磨、雛鶴、まきを の三人を連れて忍びの里から脱出した。

子孫

宇髄 天満』(うずい てんま)を参照の事。

出身地が不明な理由

 宇髄は”柱”の中で唯一人、出身地が明らかにされていない。もちろん、これは当人が「思い出したくもない」から誰にも話していないものと思われるが、もう一つの理由として「そもそも、宇髄は自分が生まれ育った里(土地)の正式な名称や所番地を知らない」という可能性が考えられる。

 忍者として最も恥ずべき失態は、敵に捕まって拷問などを受けた際に自分達の里(本拠地)の所在を自白してしまう事である。

 それを防ぐために、里で生まれ育った子供達には自分達が居る場所を本来の行政上の地名ではなく、例えば「奥多摩湖から真南へ三里ほど行った二首山の西側」といった感じに、架空の地名に曖昧な表現を織り交ぜて教えておけば、いざ敵に捕まって自白させられたとしても正確な場所は露見せずに済むのではないだろうか。

活躍・功績


 二人で一体の”上弦の陸”である堕姫だき)と妓夫太郎ぎゅうたろう)を表舞台に引きずり出す事に成功し、左眼と左手を失いながらも炭治郎達と共に激戦を制し、鬼殺隊の発足から実に百年以上の時を経て、上弦の鬼を倒すという快挙を成し遂げた。

台詞

声優:小西 克幸


「俺は”元忍”の宇髄天元様だぞ その界隈では派手に名を馳せた男」
派手を司る神…祭りの神だ
「恥じるな 生きてる奴が勝ちなんだ 機会を見誤るんじゃない」
「俺に才能なんてもんがあるように見えるか?俺程度でそう見えるならテメェの人生幸せだな」
「絶好調で天丼百杯食えるわ 派手にな!!」

公式人気投票

投票総数得票数順位
第一回二六,一〇五票十四票第三十七位
第二回一三〇,三一六票三,四三六票第十三位

初登場


【第六巻】第四十五話「鬼殺隊柱合裁判」


 産屋敷邸にて招集された柱合会議の場で、鬼である禰󠄀豆子を連れた炭治郎に対して嫌悪感を示し、他の柱達と共に厳罰を求めていた。ただし、不死川や伊黒のように”憎悪”の感情まで抱いていたわけではなく、あくまでも鬼殺隊士としての規律違反と、炭治郎の剣士としての未熟を問題にしている様子であった。