残された謎と、その考察
鬼滅の刃、その物語自体は既に完結しているが、特定の人物や物品、あるいは制度に関して存在が示唆されながらも、最後まで明確にならなかった要素は多い。この項では、そうした”残された謎”に関しての可能な限りの考察と、暫定的な結論を提示したい。
継国 縁壱(つぎくに よりいち)
炭治郎達の世代から約四百年を遡った、戦国時代に生存していたとされる剣士であり、後に鬼と化した 継国 巌勝 ( 黒死牟 )の双子の弟。剣士の呼吸法の始まりである”日の呼吸”の使い手であり、鬼殺隊の黎明期に於ける技術的な指導者であったとされている。
剣術の基本的な型と斬撃動作についての解説
それぞれの呼吸、それぞれの型の解説に於いて、「真向」「袈裟斬り」「左袈裟」など、普遍的な剣術用語を用いて解説しているが、そもそも、日頃から剣術に馴染みのない読者に於かれては、それすらも「何の事やら?」と思われるかもしれない。 従って、この項では、いわゆる「日本刀」を...
産屋敷 耀哉(うぶやしき かがや)
政府非公認の”対食人鬼討伐組織”である” 鬼殺隊 ”の第九十七代目当主であり、構成員である隊士たちからは通例として” お館様 ”と呼称される。享年二十三歳。 そもそも、産屋敷家と 鬼舞辻 無惨 ( きぶつじ むざん )は同じ血を引く同族であり、家系から鬼を出した呪い...