”十二鬼月”の中で最上位から十一番目の”下弦の伍”に位置する鬼。子供の鬼でありながら自分より弱い鬼を複数人従え、那田蜘蛛山(なたぐもやま)を根城として疑似家族のようなものを構成していた。
”ヒノカミ神楽”の呼吸を使えるようになった炭治郎さえも接戦の末に退けたが、応援に駆けつけた”水柱”の冨岡 義勇にあっけなく敗れ去る。
目次
血鬼術・技
刻糸牢(こくしろう)
日輪刀を折る程の強度の”あやとり糸”を蜘蛛の巣状に張り巡らせ、敵の攻撃を広範囲に遮断する攻防一体の強力な技。殺目篭(あやめかご)
同じく”あやとり糸”を伏せた篭のような形状にして敵を頭上から覆い、徐々に大きさを縮めて全身を切り刻む技。外からの援護が無い限り、独力で破るのは至難である。刻糸輪転(こくしりんてん)
”刻糸牢”よりも更に多くの糸を網の目状に組んで、回転させながら敵を追い詰める技。糸を断ち切れるほどの強さの斬撃で応戦しない限り、逃げるより他に選択肢は無い。性格・体質
・”糸”を操る能力を他の鬼に付与する事ができる。
・子供の鬼でありながら冷酷であり、自分より弱い鬼を恐怖で縛る事によって疑似家族の体裁を構築し、従わない者に対しては容赦のない粛清を与えていた。
疑似家族
父親役
身長は悠に七尺を越すほどの巨大な体躯の鬼であり、更に驚くべきは、人間であった頃の原形を全く留めぬ”蜘蛛の頭部”が身体に乗っている点である。
その怪力と、刀が折れるほどの硬い筋肉で伊之助を圧倒し、文字通りに握り潰す寸前であったが、応援に駆けつけた冨岡 義勇にあっけなく倒された。
声優:稲田 徹
「オ゛レの家族に゛ィィィ 近づくな゛ァア゛アア゛!!」
母親役
人間であった頃の年齢は累と変わらない子供の鬼ではあるが、何故か母親役を強制され、それが演じ切れないで叱責されていた。
那田蜘蛛山に踏み込んできた村田達の小隊を”操り糸”の血鬼術によって翻弄していたが、糸の発生源である小さな”蜘蛛”の存在を炭治郎に看破され、最期は自ら頸を差し出して死を選んだ。
声優:小清水 亜美
「大丈夫よ!!母さんは やれるわ!!必ず貴方を守るから!!」
姉役
人間を包んで閉じ込めた後、身体を溶かす液体を放出する”溶解の繭”の血鬼術を塁から付与された鬼。小隊の生き残りである村田を始末するべく繭で捕えたが、応援に駆けつけた”蟲柱”の胡蝶 しのぶに”毒”を打ち込まれて死亡した。
声優:白石 涼子
「冗談じゃないわよ!!死ねクソ女!!」
兄役
父親役の鬼とは真逆に”頭は人間の形、胴体は蜘蛛”の姿をしている鬼。”毒”を持った小さな蜘蛛を放って人間に咬みつかせる事により、身体を麻痺させるばかりか最終的には姿形そのものを自分と同じ”人頭体蟲”に造り変えてしまう、恐るべき術を操る。
この毒に侵された我妻 善逸が、朦朧とする意識の中で”霹靂一閃 六連”を放って辛くも勝利したが、その後、”蜘蛛化”の進行を止めて回復するのに三ヶ月間の服薬治療を要した。
声優:森久保 祥太郎
「四半刻後には 俺の奴隷となって 地を這うんだ…」
生い立ち
人間時代の累は身体が弱く、床に臥せる日々を送っていたところを鬼舞辻に救われる(?)形で鬼となったが、人を殺して喰おうとした事を両親に咎めらて逆上し、自らの手で両親を殺してしまう。
以来、「親の役目」や「家族の絆」という言葉に拘るようになり、自分を受け入れて守ってくれる家族を欲する事となった。
台詞
声優:内山 昂輝
【参考】「呪術廻戦」では狗巻 棘(いぬまき とげ)役を演じている。
「僕たち家族の 静かな暮らしを 邪魔するな」
「僕はね 感動したんだよ 君たちの”絆”を見て」
「君の妹を 僕に頂戴」
公式人気投票
投票総数 | 得票数 | 順位 | |
第一回 | 二六,一〇五票 | 百九十一票 | 第十六位 |
第二回 | 一三〇,三一六票 | 二百三十六票 | 第三十三位 |
初登場
【第四巻】第二十九話「那田蜘蛛山」
”操り糸”の発生源である小さな蜘蛛の存在に気付いたものの、操っている鬼の所在が分からずに対応に苦慮している炭治郎と伊之助を、その頭上に張った糸の上に乗って見下ろしながら「邪魔するな」と警告を発した。