”元・十二鬼月”である響凱(きょうがい)が住む屋敷に、炭治郎達より一足早く潜入していた鬼殺隊士。隊服を着用せず頭に猪の皮を被っている為に、炭治郎は当初、この男が隊士だとは気づかなかった。年齢は十五歳で階級は丙(ひのえ)。
二刀流の使い手であるが、刀をワザと刃毀れさせて使用している。赤子の時分に山に置き去りされ、ある年齢まで野生の猪に育てられた経歴を持つ。
個人情報
誕生日 | 四月二十二日(付記参照) |
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年齢 | 十五歳 |
身長 | 百六十四糎 |
体重 | 六十三瓩 |
出身地 | 東京府奥多摩郡大岳山 |
好物 | 天ぷら |
趣味 | ことろことろ(動画参照) |
付記 | 誕生日に関しては、野生の猪に育 てられた後に山の麓に住む老人に 引き取られた際、身に付けていた 褌(ふんどし)に名前と共に書かれ ていたものである。 |
目次
日輪刀
刃を石で打ちつけて意図的に刃毀れさせ、鍔さえも取り外して使用している隊士は伊之助のみである。刀身の色については、制作した刀鍛冶である鉄穴森 鋼蔵(かなもり こうぞう)が”藍鼠色”(あいねずいろ)と表現しているが、先述のように石で打ちつけた事が影響したのか、現在では鴿灰(クーホイ)に変化している。
我流 獣の呼吸(がりゅう けだもののこきゅう)と技の一覧
鬼殺隊の歴史に於いて、育手や他の剣士を介さずに呼吸法を体得したのは、おそらくは伊之助ただ一人である。その為、自ら「我流」の名を冠し、「型」ではなく「牙」という呼称を用いている。
壱ノ牙…穿ち抜き(うがちぬき)
二刀による片手突きを同時に繰り出す技。弐ノ牙…切り裂き(きりさき)
右手での袈裟斬りと左手での左袈裟斬りを、同時に近いほど間髪入れずに連続して繰り出す技。参ノ牙…喰い裂き(くいざき)
右手で左一文字(左から右へ)、左手で横一文字(右から左へ)を同時に繰り出し、”鋏”(はさみ)のように交差させて敵の頸を斬り落とす技。肆ノ牙…切細裂き(きりこまざき)
”切り裂き”と”喰い裂き”を組み合わせて、一呼吸で敵を六回ほど斬りつける連撃技。伍ノ牙…狂い裂き(くるいざき)
複数の敵に囲まれた場合に、四方八方に斬りつける技。陸ノ牙…乱杭咬み(らんぐいがみ)
”喰い裂き”とは逆に右手で横一文字、左手で左一文字を同時に繰り出し、刃を”鋏”(のこぎり)のように互い違いに挽いて敵の頸を斬り落とす技。漆ノ型…空間識覚(くうかんしきかく)
これは斬撃の技ではない。刀から手を放し、両腕を広げた状態で意識を集中して触覚を研ぎ澄ませる事により、離れた場所に居る敵の動作や呼吸などから生じる僅かな空気の揺れを察知し、位置を特定する索敵術である。
捌ノ型…爆裂猛進(ばくれつもうしん)
距離の離れた敵に対する突進動作。玖ノ牙…伸・うねり裂き(しん・うねりざき)
肩と肘の関節を外した状態で、通常よりも遠い間合いから鞭のように腕をしならせて斬撃を放つ技。他に誰も真似のできない、真に伊之助だけの技と言える。
拾ノ牙…円転旋牙(えんてんせんが)
大道芸人が棒状の物体を片手でくるくると回す要領で、左右の手で刀を旋回させる事によって投擲物を払い落とす防御技。性格・体質
・極めて好戦的であり、炭治郎と初めて出会った時も戦いを挑もうとした。
・自然の山野で育った為に五体が柔軟であり、極めて狭い場所でも関節を外して入り込むことが可能である。
・同じく自然の山野で育った影響か、毒だけでなく”薬も”効きにくい体質である。
生い立ち
伊之助の実の母親である琴葉(ことは)は、夫の暴力に耐えかねた末に赤子の伊之助を抱いて家を出るが、あろう事か、鬼である童磨が人間のふりをして教祖を務めている”万世極楽教”(ばんせいごくらくきょう)に身を寄せてしまう。
ある日、童磨が人間を殺して喰らっている現場を目撃してしまった琴葉は、再び伊之助を抱いて教団を飛び出すが、後を追ってきた童磨からは逃げ切れないと判断し、伊之助が生き延びてくれることを信じて崖下に落とす。
その後、驚くべき事に野生の猪に拾われた伊之助は、ある程度の期間を猪に育てられて山野で過ごした後、山の麓に住む老人と孫に出会い、言葉を覚えるに至った。
子孫
『嘴平 青葉』(はしびら あおば)を参照の事。
活躍・功績
・”音柱”である宇髄 天元に同行して潜入した吉原の遊郭に於いて、我妻 善逸と協力して”上弦の陸”の妹鬼・堕姫(だき)の頸を落とした。
・無限城での戦いに於いては、”上弦の弐”である童磨と単独で交戦していた栗花落 カナヲ(つゆり かなを)に加勢し、図らずも、自身の母親の仇でもある童磨を討ち取る契機となった。
台詞
声優:松岡 禎丞
【参考】「呪術廻戦」では与 幸吉(むた こうきち)役を演じている。
「猪突猛進!!猪突猛進!!」
「何だコラ…俺の顔に文句でもあんのか…!?」
「てめェェ!!これ以上俺をホワホワさすんじゃねぇぇ!!」
「信じると言われたなら それに答えること以外考えんじゃねぇ!!」
「地獄がねぇなら俺が作ってや゛る゛ァ゛ア!!」
公式人気投票
投票総数 | 得票数 | 順位 | |
第一回 | 二六,一〇五票 | 一,九七七票 | 第五位 |
第二回 | 一三〇,三一六票 | 八,七五〇票 | 第六位 |
初登場
【第三巻】第二十一話「鼓屋敷」
炭治郎や善逸よりも先に響凱の屋敷に侵入し、鬼を探して走り回っていた。その途中で善逸とするが、人間には全く興味を示さずに走り去った。