鬼殺隊士の最高位である”柱”の内の一人であり、”風の呼吸”を駆使する事から”風柱”(かぜばしら)と呼称される。極めて好戦的であり、顔面も含め全身に無数の傷痕が見受けられる事からも、自ら進んで苛烈な任務に身を投じている事が窺える。年齢は二十一歳。
炭治郎と同期の隊士である玄弥(げんや)の実兄であるが、周囲に対しては何故か、その事を強く否定している。
個人情報
誕生日 | 十一月二十九日 |
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年齢 | 二十一歳 |
身長 | 百七十九糎 |
体重 | 七十五瓩 |
出身地 | 東京府京橋區 |
好物 | おはぎ |
趣味 | 甲虫飼育 |
目次
日輪刀
刀身の色は嫩葱緑(ネンツォンリュー)であり、鍔の形状は”風車”を模した八角形。制作した刀鍛冶の名は明かされていない。
風の呼吸と型の一覧
風の呼吸は”水の呼吸”や”炎の呼吸”と並ぶほど歴史が古い。風の印象通り、突如として吹き付ける疾風のように一瞬で敵の懐に飛び込み、強打や連撃を浴びせるという苛烈な攻撃が主体となっている。
壱ノ型…塵旋風・削ぎ(じんせんぷう・そぎ)
敵に向かって突進しながら、なおかつ大きな動作で振り抜く袈裟斬り。「炎」「水」「雷」の呼吸の場合、基本となる壱ノ型は片手横一文字斬りで相手の頸を斬りに行く事を目的としているが、この塵旋風・削ぎは頸ではなく、文字通り全身を「削ぐ」ように斬るのが特徴である。弐ノ型…爪々・科戸風(そうそう しなとかぜ)
やや袈裟寄りに(斜めに)振る真向斬りの四連撃。非常に動作が大きく隙が生じやすい為、遠目の間合いから一気に詰める形で繰り出される。風の呼吸の使い手でなければ再現が難しい技。参ノ型…晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)
袈裟には袈裟を、左袈裟には左袈裟を…といったふうに、敵の太刀筋と全く同じ攻撃を繰り出して相殺する防御技。瞬時に敵の太刀筋を見切る目測と、それに対応する腕の振りの速さや足腰の強さなど、あらゆる要素が高度に要求される技。肆ノ型…昇上砂塵嵐(しょうじょうさじんらん)
自分が片膝を地に付けた状態、もしくは敵が跳躍しながら攻撃してきた場合に於いて、文字通りに砂嵐を起こして敵を吹き飛ばすかのような大きな振りで、横一文字、袈裟、左袈裟の三~四連撃を放って迎え撃つ技。伍ノ型…木枯らし颪(こがらしおろし)
敵に向かって跳躍し、降下しながら振り下ろす袈裟斬り。これもやはり、文字通りに木枯らしを巻き起こすかのように大きな動作で行うのが特徴。陸ノ型…黒風烟嵐(こくふうえんらん)
非常に大きな動作で振り抜く左逆袈裟斬り。漆ノ型…勁風・天狗風(けいふう・てんぐかぜ)
跳躍し、身体を天地逆に回転させながらの攻撃。”ヒノカミ神楽”の技である”斜陽転身”(しゃようてんしん)に似ているが、空中でも”半身”の状態を保ったまま繰り出すのが特徴であり、その分、より繊細な姿勢制御が必要となる。捌ノ型…初烈風斬り(しょれつかざぎり)
敵の周囲を竜巻のように円を描いて走り回りながら、二~三回の斬撃を放つ技。”雷の呼吸”の技である”聚蚊成雷”(しゅうぶんせいらい)に似ているが、風の呼吸の他の技と同じく振りの動作が極めて大きいのが特徴であり、最後の一撃は完全に振り抜いて敵とすれ違う形となる。玖ノ型…韋駄天台風(いだてんたいふう)
高く跳躍し、身体を縦に回転させながらの真向斬り。”水の呼吸”の技である”水車”(みずぐるま)に似ているが、回転しながら二連撃以上を狙いに行く大技であり、その分、”水車”よりも威力が高い。性格・体質
・子供の頃に、鬼と化して襲ってきた実の母親を野犬であると誤認し、自らの手で殺害してしまう。それ以来、鬼殺隊士の中でも特に強く鬼を憎悪しており、”柱合会議”の際も禰󠄀豆子(ねずこ)を連れていた炭治郎を激しく糾弾した。
・その反面、自分が信頼を置く仲間の前では極めて柔軟であり、特に当主である産屋敷 耀哉(うぶやしき かがや)に対する忠誠心は、他の隊士と比べても一際厚い。
子孫
『不死川 実弘』(しなずがわ さねひろ)を参照の事。
稀血(まれち)
不死川 実弥は”稀血”と呼ばれる特殊な血液型の持ち主であり、その血の匂いを鬼が嗅ぐと、まるで猫に木天蓼(またたび)を与えた時のように酩酊状態となり、冷静さを保てなくなる。
”無限城”での戦いに於いては、”霞柱”である時透さえも余裕の態度で圧倒した黒死牟が、実弥の血の匂いを嗅いだ途端に身体の平衡感覚を狂わせた。
痣の出現
同じく”無限城”での戦いに於いて黒死牟と斬り結んだ際、深手を負って一時は退いたものの、応援に駆けつけた”岩柱”の悲鳴嶼が交戦を継続している間に応急手当を済ませる。
その後に今一度、呼吸を整えると、頬に”風車”のような形状の痣が浮かび上がった。
活躍・功績
・無限城に於ける黒死牟との激戦により弟の玄弥を失ったものの、”岩柱”の悲鳴嶼、”霞柱”の時透らと協力し、”十二鬼月最強”の鬼である黒死牟を撃破した。
・更に、無限城から地上へと投げ出された後の最終決戦に於いては、最終変態した鬼舞辻の猛攻を耐え凌ぎ、朝日が昇り始めた瞬間に鬼舞辻の身体を建物の壁に刺し留め、日光を浴びせる事に成功した。
黒死牟との戦いでは時透が胴体を分断されて死亡し、鬼舞辻との戦いでは悲鳴嶼が左足を失った後に失血死しているが、唯一、実弥だけは手足が繋がったまま生き残っており、この結果を以って歴代最強の鬼殺隊士は不死川 実弥であると結論する事に異論は無いものと思われる。
台詞
声優:関 智一
【参考】「呪術廻戦」ではパンダ役を演じている。
「鬼を連れてた馬鹿隊員は そいつかいィ」
「お館様…!!証明しますよ俺が 鬼という物の醜さを!!」
「しつけぇんだよ 俺には弟なんていねェ いい加減にしねぇと ぶち殺すぞォ」
「お館様…守れなかった…」
公式人気投票
投票総数 | 得票数 | 順位 | |
第一回 | 二六,一〇五票 | 二百七票 | 第十五位 |
第二回 | 一三〇,三一六票 | 五,七一六票 | 第九位 |
初登場
【第六巻】第四十五話「鬼殺隊柱合裁判」
産屋敷邸にて招集された柱合会議の場で、少し離れた場所に控えていた”隠”に預けられた禰󠄀豆子の”箱”を強引に奪った上で、炭治郎の目の前で刀を突き刺して挑発した。